銅管更生工事(パイプライニング)ホームページ
給湯配管更生工事(銅管)について
株式会社 川ア
営業技術課(ライニングサービス部門) 川ア知明
はじめに
すべての建築設備配管は材料的に劣化することはさけられないと考えなければならない。
但し、なるべく長持ちして使用上問題がないように、使用用途や条件等から、
配管管材料、接続方法、布設要領、将来性、メンテナンス性を検討し、
最良と思われる材料を選定し設計に盛り込んでいる。
その中で、給湯配管や冷温水配管においては、
温度条件や赤水対策等の問題により銅管を布設している物件は現在多数存在している。
銅管はそれより以前に使用されていたSGP(白)
と比べると温度条件や赤水対策としては良好である結果が多いと思われる。
但し、状況によっては(管内流速によるカイ食、電食による穴明き)
漏水事故を設置後数年程度のオーダーで発生することは設備関係においては頭が痛いことである。
今回は、給湯配管(銅管)の漏水対策について報告提案する。
銅管漏水の問題
漏水個所が天井裏配管であれば配管補修もまだ可能であるが、
埋設配管であれば(漏水個所の特定が不可能な状況であれば)、
闇雲に掘削して配管替えを実施することはなかなか実行できるものではない。
埋設配管の漏水調査(音聴等)においても調査限界を超えてしまう場合は、(
例えば、現在までに良く使用されている被服銅管のため漏水音が発生しない)
調査不可能の領域にはいってしまうのが現状である。
配管工事(配管替え)でこの問題に対処しようとするとコストと時
間をかなり浪費すると共に建物所有者等にも多大の迷惑をかけることとなる。
ある日突然の漏水
給湯配管漏水問題の厄介なところは、物件上の比較対象が難しいことと、発生時期の特定が困難なところである。
同時期に同業者、同材料業者から仕入れて施工していても
隣の棟はまったく発生しないことが良くある。
まさに同じ建物内でもある系統のみ漏水事故が頻発することがある。
配管は一般的には隠蔽となっている上に、保温材に覆われ漏水がある程度のレベルになってから気づくこととなる。
天井材がある日突然、漏水が原因で脱落し頭上より降って来て驚くこととなる。
そしてこの漏水問題は、発生したらその系統はまさに立て続け状態で漏水問題を発生させることとなる。
現在の対応状況について
漏水事故が発生した場合、漏水個所が特定出来、配管を触れる状況であれば部分的に配管替えを実施することとなるが、
福祉施設等の場合は、断水を嫌う場合が多く圧着ソケット等にて応急に止水する場合がある。
但し、ある一定の系統に漏水が集中するため、配管上に圧着ソケットが並びどちらにしても近い将来に配管替えを実施する事となるようだ。
このときの配管替え材料や方法を十分な検討が必要となる。
現在では事前対策は管更生工事のみ
漏水問題対策はどうしても後手(漏水事故後の対処)になることが多い。
既存の配管が既に銅管で布設されているが現在はまだ問題が発生していないのに、全管配管替えは実施しないのは当然である。
まさに漏水事故が発生していても、配管替えの場合は、建築的工事
(天井落し・PSはつり・壁コア抜き等)も含まれるため、模様替えや他の配管(排水管、冷温水管
、消火管)補修工事等の本来計画外の要因が(《今回ついで実施しよう!》ついで工事)加えられ高額工事となってしまう。
そうなると、予算がつくまで圧着ソケットでしのごう!になるのでは?
まず、銅管ラインに対する事前対策として根本的な材料上の対策がまだ全国的にPRされていないのが現状ではないだろうか?
既存の銅管内面を現場施工にてライニングすれば、内面のライニング層が銅管の漏水を防ぎ安定した給湯の確保が望める。
この方法が、管更生工事である。
施工上配管切断個所は発生するが、ある程度余裕をもって切断個所等を選定可能なため、
建築的工事が少なく、目的施工範囲を選択的に実施するため工期、工程、コストを考えながら計画的に随時実施する。
管更生工事概要
施工対象配管を施工単位に切断して配管に施工用圧縮空気を送り管内水抜乾燥を行う。
十分乾燥したら管内をクリーニングし、耐熱エポキシ樹脂を管内へ圧縮空気で送り配管内面をライニングするものである。
配管上に曲がり(エルボー)分岐(テーズ)が存在することを前提に施工するため、樹脂が固まる
(硬化)と一体化したプラスチック層(ライニング層)が管内に形成される。
【使用工法】サンドジェット工法(SJ工法)
【使用樹脂】耐熱エポキシ樹脂(JWWA K-135品)飲用伴う給湯管用樹脂
【樹脂規格】JWWA K-135
【耐熱温度】98℃(瞬間耐熱温度)
【施工業者】株式会社 川ア
【機材設置】現場によって設置状況は変化するが、基本的に施工対象物近接にて機材は設置する。
