ライニングサービス部門
銅管漏水問題対策

1.はじめに
 現在使用されている金属配管材料は、通常の建物内での使用においては腐食・劣化は避けられないと考えなければならない。
材料においては、ムラの無い(配管厚みや材料成分等)均一な材料は製造するのが困難であり、施工状況も現場によって様々である。

 その上、蛇口・弁・配管・ボルト・配管サポート材・継手など設備配管を設置する上で関わる材料においても様々なものを使用している。
設置状況においては、瞬間湯沸し機やガスコンロ、各種電気製品、土中や建物内の迷走電流等により電食が促進される場合も考えられる。

 悪い条件が重なると、現在使用されている配管の推定寿命は様々な原因により極端に短命の場合があることを感じなければならない。

 給湯配管、冷温水配管において、銅管を使用している物件は多数あるが、電食等と思われる漏水が生じる場合がある。
露出部分であれば、部分的に配管替えを検討すれば良いように考えるが、同じ材料で配管替えしても、 再び同じような場所にて漏水事故が生じたり、他の個所に新に漏水事故が生じたりする事が多いようだ。

 特に新設後2年程度の建物埋設配管で漏水問題を抱えた場合は深刻な問題となる。
新設物件なので露出配管で逃げる事は許してもらえず、漏水個所を推定しながら床をハツ って配管替えを極短期間にて実施する必要に迫まれる事となる。
この対応策では、施工者の負担(お金と労力)だけでなく客先にも多大な迷惑を掛けることとなる。

2.銅管使用での問題
埋設被服銅管に漏水事故が生じた場合、被服内 を水が流れることで漏水音が生じにくく、地上より漏水調査が実施しにくい状況となる。
そこで、地上より配管管路調査実施のラインを掘削し配管取り出し部分的に調査する必要がある。
このような場合は漏水個所を確認したらすぐ復旧して他の漏水個所が無いか調査が必要で、 漏水個所が1箇所でない場合はこの繰り返しの作業で大変な時間と費用が消費されることとなる。

3.銅管更生工事
管更生工事は、配管内面のスケールを除去後、配管内面をエポキシ樹脂( プラスチック)でライニングするもので、配管上に曲がりや分岐があるままで施工。

【施工概要としては】
蛇口や弁類をはずし配管のみとし、配管の片一方から圧縮空気に研磨材を流し管 内をクリーニングし、その後、圧縮空気にてエポキシ樹脂を管内に送り、 直管、曲がり、分岐が混在のままで配管内面をライニングするもの。
ライニング材は硬化すれば、配管継手内面ごと一体化したライニング層が形成され安定した防食効果が期待できる。

【使用機材】
● ライニングマシーン3t    1台
● 集塵機車3t         1台
● 機材運搬車3t        1〜2台
● コンプレッサー        1〜3台 程度を現場に設置

【施工順番としては】
  1. 配管切断・仕切弁及び水栓類取り外し
  2. 水抜乾燥
  3. 配管内クリーニング
  4. 洩れ検査
  5. 配管内ライニング
  6. 配管内乾燥養生
  7. 配管復旧
  8. 通水
  9. 漏れ検査 保温復旧 となる


4.使用樹脂について
給湯配管に使用の場合は耐熱用エポキシ樹脂を使用。
耐熱用エポキシ樹脂は、瞬間耐熱温度が98℃のものを使用。
飲料用樹脂とする。JWWA K-135品を使用。

5.最 後 に
銅管やステンレス配管の漏水が生じた場合は、複数個所(まさに、あっちこっち) で漏水が生じてくる。
これらの対応策を漏水調査と配管補修繰り返すことだけに頼っていると終わりが見えない状況となる。 そこで管更生工事で内面ライニングを実施し漏水予防を実施している。
また、漏水事故の場合、ほとんどが施工後に生じ、施工業者の責任において修繕を実施することが多いようだ。
自分がつくりあげたものを自分で壊すことは忍びない事である。
今後も管更生工事を使用することで問題に対応しクリアーしていきたいと考える。